こんにちは。気象予報士試験を6回受けた予報士より、気象予報士試験当日のアドバイスです。6回受けたからこそわかる、予報士試験当日の持ち物や・心構え・アドバイスを記載します!参考になれば幸いです。

気象予報士試験 当日の持ち物(必須・任意)

当日の持ち物については、毎年規約が変わりますので、必ず気象業務支援センターの最新の規約を確認するようにしてください。昔はOKだった分度器がNGになっていたり、変更される場合があります。

また、任意の持ち物は気象業務支援センターの試験概要にあるからといって必ず用意したほうが良いものとは限りません。ご自身で必要と思うもののみ揃えてください。また、それを事前に使いこなしていないと意味がありませんので、過去問を解く際などで使いこなせるようになっていてください。

気象業務支援センターから発表されている必須・任意の持ち物(2022年8月時点)


受験票

これがないと何も始まりません。手元に届いている方はお分かりかと思いますが、はがきサイズの小さなペラペラの紙です。なくしたり、どこにしまったかわからなくなってくるのを防ぐため、また当日も鞄の中で迷子になったりすると焦りますので、私はクリアファイルにいれて、大き目な付箋などで「受験票」と書いて目立つようにして当日までなくさないようにして、当日もそのクリアファイルのまま持っていきました。クリアファイルに入れていると、サっと鞄からも取り出せるので、おすすめです。
繰り返しになりますが、当日は受験票が鞄の中に入っているか、必ず最終確認を行ってください!

時計

試験会場の時計をあてにしてはいけません。見えづらかったり、時間がずれている可能性もあります。必ず自分の時計を持っていくようにしてください。なお、スマホや携帯は電源を落とす必要があるので時計代わりにはなりません。腕時計、小さな置き時計などを持っていくようにしてください。

学科マークシート記入用のシャーペン・鉛筆

学科の一般と専門はマークシート回答です。回答するのに1秒を削るためにも、マークシート用のシャーペンや鉛筆を用意しましょう。0.5mmのシャーペンでは塗りつぶすのに時間がかかりすぎます。Amazonで人気なのはこちらのシャーペンのようです。

実技用のシャーペン(と替え芯)

実技も、とにかく時間との戦いです。1分1秒無駄にしないように、書きなれたシャーペンを持っていくようにしてください。書き慣れていれば鉛筆でももちろん良いのですが、鉛筆だとどうしても先が丸くなってきて、その分、たったコンマ数ミリですが、それも負荷がかかってスピードが落ちる気もして、折れるのも怖いので私はとにかくシャーペンで書きなぐりました。それくらい、本当に1秒1秒を惜しむ科目だと思ってください。また、替え芯も必ず忘れないようにしてください。替え芯はケースをそのまま机の上に置くと注意されることがあるようです。また、試験中にケースから芯を取り出して…なんて時間は毛頭ありません!!!
かならず科目の都度、シャーペンの中にしっかりと本数が入っているか確認してください!

消しゴム

消しゴムも必須ですが、1つだけだと落ちてしまった時に焦るので、私はどの試験も2つ持っていくようにしています。また、マークシートは慎重に消さないとほかの回答も消してしまったり、実技は文字数が合わなくて書き直すなど、予報士試験では消しゴムを使うことが多々あります。消しゴムの先が丸くなって、回答をまとめて消してしまわないよう、細かい部分が消せる消しゴムがお勧めです。

こちらの「カドがたくさん」消しゴムは画期的ですね。

定規(分度器機能がついたものは不可)

私は20センチくらいの定規を愛用していました。あまり短すぎるとエマグラムで足りなかったりします。また、大きすぎるとそれを使うのもまた時間のロスになるので私は20センチがジャストサイズでした。
また、定規は実技の試験の際に問題用紙から天気図の束を切り離す時にも使えます。この切り離す作業はのちほど説明しますが、ここも1秒を無駄にできません。手で切り離すより定規を使ったほうが早く済むので、必ず持っていきましょう。

コンパスまたはディバイダ(等分割ディバイダは不可)

低気圧の中心がどれくらい移動したかの距離を測ったり、台風の暴風域の把握をしたりと、実技試験でコンパスやディバイダは不可欠です。
ディバイダは聞きなじみがない方もいらっしゃると思いますが、簡単に言うとコンパスと似たもので、鉛筆芯部分がなく、2つの先がとがっているものです。2つとも先がとがっているので正確な距離を測ることができますが、一方で鉛筆芯がないので、何かを書き込むことができません。


コンパスとディバイダ、2つを使い分ける人もいますが、私はその都度持ち替えたり、どっちを使うか迷う時間を削りたかったので、私は鉛筆芯があって印がつけられるのを優先し、コンパス一択でいきました。
また、こういったコンパスやディバイダを使う問題では、試験当日に配布されるトレーシングペーパーを使う場合も多いのですが、私はこのトレーシングペーパーを使うほうが時間がかかっていたので、コンパスで全部計測して解きました。こういう時にどのツールをどのように使うのかは本当に慣れしかありません。

トレーシングペーパーを使ったほうが良いか、コンパスかディバイダーか、どちらの方が使いやすいか、それをどのように使うのかは人それぞれで、ご自身でいろいろ試してみるしかありませんので、過去問などを解く際などに慣れるようにしてください。

色鉛筆・色ボールペン・マーカーペン

実技の試験の際に、前線の解析や、トラフやリッジを書き込むなどで色が付いたものを使います。お勧めは3色か4色のフリクションペンです。ペン先があまり細すぎると色がわかりづらいので0.5mmくらいはあったほうがよいでしょう。
色鉛筆など消えないもので書き込んでしまって、書き直すと2つの腺ができてしまいます。振り返った時に、どちらが正しい腺かわからなくなってしまいますので、フリクションのように消えるものがお勧めです。
色は赤、青、グリーンまであれば十分です。あまりいろんな色を使いすぎるのは時間の無駄です。
私も予報士試験の際は高気圧は赤と低気圧は青、どうしても別の色が欲しい時には緑としていましたが、今となっては赤だけでいけたんじゃないかと思います。(実際予報士になってからは仕事は赤だけ使っていたので)
また、ペンを持ち直す時間ももったいないので、1本で切り替えたほうが時間短縮につながります。武器を駆使して1秒を削る!!!これが実技試験突破の秘訣です。

ペーパークリップ

実技の試験は大量の天気図を確認する必要があります。はじめ、すべてが1つの冊子のようにまとめられていますが、点線の切込みがあって、それをビリビリと破いてバラバラにすることができます。
ただ、いざバラバラにしてしまうと、順番がごちゃごちゃになったり、1枚落としてしまう…などがあるので、ペーパークリップで留めても良いですよ、という感じで任意の持ち物に入っています。

このクリップも、使ったほうが良いのか、使わないで良いか。また、ゼムクリップ、ダブルクリップなどいろいろな形があります。どの形のクリップにするのか、などは本当にご自身次第です。

ルーペ

実技などかなり細かい字を読む必要があるので、必要な人はルーペを持っていってください。これも実際自分が必要になるかは自分しかわかりません。私は目が強い?のか、20代の若さゆえか、細かい字は得意だったので一切いりませんでした。

気象予報士試験 当日の持ち物(おすすめ)

必須と任意の持ち物以外に、これあったほうが良いな、と思うものをご紹介します。自分が試験を受ける際に、どういうものがあれば心が落ち着くかを考えて、それを持って行くようにしてください。予報士試験は1回で受かることはまれで、2回、3回と受ける方が多いですので、その都度、前の経験を生かして、試験会場をいかに「自分が冷静に、落ち着いて試験を受けられる環境にすることができるか」も勝負の分け目になります。

耳栓

予報士試験は実技まで受けると長時間です。
かなり集中力、体力を消耗します。

休憩時間はちょっとでも雑音を遮断して脳を休めたい。
友達同士でしゃべっている人の「あれできた?」「これできた?」などの会話は聞きたくない!!
ということで私は耳栓を用意して、昼食中の休憩時間は耳栓をするようにしていました。

ただ、試験最中は使えません。また、休憩中でも、音を完全に遮断しすぎると試験官の方の注意の声や、緊急事態などに反応できないので、注意しながら使うようにしてください。

小さなマッサージボール

気象予報士試験を受けると、本当に長時間で疲れます…。
ということで、ちょっとでも疲れを取ろうと、私はこんな感じの手のひらに収まる小さなマッサージボールを常に持って行っていって、科目が終わるごとに手の中に握りしめてマッサージしていました。こんなものが1つあるだけで良いリラックスになります。
また、実技は特に時間に追い込まれて必死で書くので、結構手が疲れます。イボイボのマッサージが気持ちよくて右手が少し楽になって実技2に取り掛かれていたような気がします。

ポケットティッシュ

エチケットとして、あるにこしたことはないものですし、さらに、試験会場の机が中学・高校の時のような個別の机で、万が一ガタガタするようならば、いちいち気になりますよね。そういう時に足にかませるなどができます!ハンカチよりもポケットティッシュです!

チョコレート

チョコレートは必ず持っていって、休憩時間には必ず食べるようにしていました。病は気から…ではないのですが、普段使っていない脳をどうにか起動させたく、とにかく糖分を取ったから脳よ、働くのだ!!!と自分に暗示をかけていました。

この1冊があればもう大丈夫と思えるノート

当日はとにかく不安で、いろいろ参考書を持って行きたくなりますよね。そこをぐっとこらえます。
繰り返して言いますが、予報士試験は長丁場でとにかく疲れる。後半の実技はこの疲れとの戦いにもなります。

そんな時に重たい重たい参考書を何冊も持って行っていれば、最初から疲れは倍増。しかも、宣言します。

当日、試験会場でそんなにたくさん読めません!!!!

私は試験には自分が作ったノートと、参考書は一冊くらいにしていました。
参考書は絶対に読まないとわかっていながらも、一冊くらいはないと不安だったので心の安定剤として持って行きました。
自分が作ったノートは、これまで自分が間違った問題で、最後に悪あがきでもいいから目を通したほうが良いと思うものや、まだ完全に理解していないけど、直前にやっつけにでも覚えたほうが良さげなものをピックしたものです。

ぜひ「たくさんの勉強したからもう頭に入ってる。あとはこの1冊だけ持って行けばもう大丈夫!」と思えるノートを作るようにしてください。試験当日はそのノートを見返して、もうどの問題が出ても大丈夫と思って、望みました。

気象予報士試験当日の様子と心がまえ

試験当日・会場の様子

試験開始は9:40~のケースが多いので、遅くとも9時には会場に着くようにしましょう。なぜならば、10分前までに着席していればよいのですが、まずは会場が広いケースが多いです。

とくにコロナ過を経て一部屋の人数制限もあるので、試験の部屋にたどり着くまでにどれほど時間がかかるかわかりません。ぎりぎりになればなるほど焦りますので、余裕をもって会場に入るようにしてください。その際、飲み物や昼食などもどこで買えるかわかりませんので、買える時に買うようにしてください。貴重なお昼休みを食べ物を探すために費やすのはやめましょう。

そして、試験会場に着くと、たくさんの人が受験票をもってうろうろしています。そして、初めてだと驚くかもしれませんが、とにかく男性だらけです!!


気象予報士といえばキャスターになりたくて受験する人も多いです。そして講座を受けていると、男女半々くらいです。
しかし、試験会場は男性だらけです。男性は独学が多いのでしょうね…。

TOEICや宅建など、いわゆる資格会場はとにかく女性のお手洗いが並ぶと思いますが、予報士試験は真逆。男性のお手洗いが混み混みで、女性のお手洗いはスキスキです。男性はほかの試験のようにお手洗いに簡単に行けると思っていてはいけないことを踏まえておいてください。

試験部屋に入ったら~スタートまで

試験の部屋を見つけ、自分の席についたら、まずは落ち着く事。ここまで来たらもう焦ったり不安になったりする時間のほうがもったいないです。とにかく、試験が始まるまでに心を落ち着けてください。

そして、心を落ち着けて最後の確認をしてください。その時にはやっぱり作り上げたノートを見返すことをお勧めします。

このノートを仕上げるためにこれまでどれだけ努力をしてきたか。この問題もあの問題もはじめはちんぷんかんぷんだったけど、今ではこんなに難しい式も覚えた!など、自分を褒めてください。

そして、自分の心が落ち着くように持ってきたものをセッティングしてください。受験票や時計、マークシート用の鉛筆、消しゴムなどを机に並べて自分が全力で戦える布陣を作りましょう。

試験の開始10分前になると、試験官が問題用紙、回答用紙を配ります。そして試験の注意事項を伝えられます。

試験開始の合図とともにスタートダッシュです!!!とにかく、周りの誰よりも早くページをめくってください。戦いの幕開け、スタートダッシュをかましましょう。もしくは誰よりもゆっくりページをめくってください。「みなさん、焦っても無駄です。受かるのは私です」と周りに伝わるように余裕をかましましょう。どちらのスタイルでもかまいません!ご自分に合うスタートをかましてください。

気象予報士試験攻略の時間配分

気象予報士試験は制限時間と問題数があらかじめわかる試験です。学科は60分で15問、実技は75分です。

学科は慣れてくると60分は余裕があるようになりますが、慣れないうちは時間は足りない人が多いです。ですので、まずは完全にお手上げな問題、難しそうで時間がかかりそうな問題は後回しにして、「わかる問題から解く」ことが大切です。

単純に60分を15問で割ると1問4分しかかけられません。また、学科は選択式のマークシートになるので、ずれやもれなどの見直しの時間も必要になります。

そう考えると1問は3分以内に答えることが理想的です。

また、学科一般は15問中4問が法規問題です。法規は奇をてらった問題はほとんどなく、過去問を繰り返し勉強さえしていれば必ず点が取れる問題です。学科一般はまずは法規を〇分で完了させる!など最初に取り組んで、あとで時間に余裕を持つという戦略も良いです。

一方で、実技も「わかる問題から解く」ことは基本のき、なのですが、実技はストーリーになっていることもあるので、あまりに飛ばしすぎると「意味を取り違えてた!!」と2度手間になることがあります。

学科はとにかく問題文をさっと読んでわからなければ、次、次と進んでいく方が良いです。そして、実技はわからなさそうでもとにかく問題だけは目を通して、考えるのは後回しにするけど、全体のストーリーだけは掴んでおく、などが良いでしょう。

途中退席・休憩時間の使い方

気象予報士試験は各科目とも途中退席は可能です。試験開始後30分から試験終了5分前まで退席することができます。ので、もし見直しも終了し、合格点である11問がクリアできていれば途中退席して、次の科目のための確認や頭を休めるようにしてください。

そして、休憩時間はとにかく次のことを考えること、休むことが第一です。一番時間を無駄にするのは前の科目の気になったことを調べることです。合っているか不安になる気持ちはわかりますが、どうせ間違っていても合っていてももう解答は変更できません。


それよりも次の科目です。次の科目の不安を少しでもつぶすためにノートを読む、もしくは頭を休ませるか、どちらかにしてください。

実技の天気図切り離し儀式を経験する

気象予報士試験が初めてだったり、今回は学科までの合格を目指すので、実技の合格は目指していない!という方もできれば実技まで受験してきてください。そういう方は実技の試験はパスして帰ってしまう方も多いのですが、せっかくお金を払って受ける権利があるのでそれはもったいない!なぜならば実技は実技の儀式や空気感があって、それを経験することもとても大切なのです。

実技の試験がスタートすると、まずは「ビリビリ!!」という音が鳴り響きます。

これは実技の試験で配布される問題と天気図の1冊の冊子から、天気図を切り離す儀式です。

初めて試験を受ける人はまずこの儀式に驚きます。そして、自分はどうするか一瞬迷って、おそらく破くでしょう。周りがやっているので。ただ、これも自分のスタイルで切り離さない人もいます。切り離してしまうと探すのに迷ったりすることもあるので。

そして、この時にクリップを使ったほうが良いか、なども自分のスタイルが決まってきます。それにはまずは経験しないとわかりません。

実技の試験も専門まで勉強しているとわかる問題もいくつかあります。わからなくても考えることでそれが深いところでの知識になっていきますので、ぜひ実技試験まで受けていただくことをお勧めします。

試験当日はとにかく自信を持つ!

最後になりますが、私が6回目にしてどうにか合格できたのは、「諦めなかったこと」と「せめて最後の日は自分に自信を持とう」と思って挑んだからだと思います。

私もはじめの回どころか、3回目くらいまではかなり緊張で不安で…という状態で試験を受けていました。4回目、5回目はどちらかというと諦めの境地に至っていてなげやりだったか、ほとんど記憶がありません。が、なんとなく回を重ねることで、自分が落ち着くようになり、少しづつ自信につながっていきました。最後の試験の時には、猛勉強したこともありますが、自分に自信をつける技を身に着け、試験会場に着いたとたん、自分が受かるイメージを作り上げることができたと思います。

私の試験当日の自信の付け方は、自分にとってお気に入りのワンピースやピアスつけて、気分を上げて向かいました。はじめのころ、受けていた試験はとにかくなんでもいい恰好やお化粧で臨んでいましたが、「自分に自信をつける!」ということをしたくて。ちょっとした飲み会に出かけるような感じのイメージでしょうか。そうすると、女性が少ないこともあったので、会場で目立つ…ような気がしました。

そうすると、これで落ちると恥ずかしいぞ~と思えましたし、会場のなんとなくどよ~んとした空気の中を颯爽と胸を張って歩けて、不思議と「やるぞ~」という気合と、自信がわいたのを覚えています。広い会場を見渡してみて、多くの人がいる中で、自分が合格の5%に入った気分になりました。一種の自分への暗示ですね。

あと、実技は人よりも先にびりびりに破いて、先輩風を吹かせました。
もう私、慣れっこなんです!!って周りにアピールしつつ、学科も実技も誰よりも1秒でも先に問題に取り組んでやると、一番先に解答を書いて、えんぴつの音を響かせたり、ページをめくりました。
これも不思議と自信になりました。

そうすると、迷う問題があっても、素直に自分が合ってるな、と思った回答をパッと選択できるようになりました。これも自信がなければ「知らない単語が出てきた!私の勉強不足かな、知らない単語のこっちが正解かな。それとも、なんとなく難しそうなこと書いているこっちが正解かな」と迷っていたと思います。

今思い返すと、受かった試験以外はとにかく不安だし、いっぱいいっぱいで、おしゃれをしたり、周りを見渡している余裕もなかったです。
最後の試験は、心に余裕を持とうとして、いろいろやったことが良かったのかもしれません。

落ちた試験はまったく記憶にもありませんが、受かった時の試験は一生忘れません。

みなさんも、なんでもいいので、自分に暗示をかけて、自分に自信を持って当日試験に臨んでください!

みなさんの気象予報士になりたい夢を全力で応援しています!!