(作業中)レッスン③-2:熱力学講座を受講orオンデマンド視聴する
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乾燥・湿潤断熱&安定・不安定を復習しよう!
温度傾度:温度変化の大きさ
水平温度傾度:平面の温度変化の大きさ
さて、気象の世界では鉛直方向の温度変化がたくさん問われる
それをエマグラムなどのグラフで表す
その時も「温度傾度」が大切なわけで…
3種類の異なる温度傾度(変化)を表すグラフを表現
縦軸に高度、横軸に温度を取る
とある高度間での温度傾度(変化)を比べてみよう
一番左:温度傾度が大きい状態
高度が上がるにつれてどんどん気温が下がっている
その時、グラフの傾きも大きいのがわかる
真ん中:温度傾度が小さい状態
先程のグラフと同じ高度での温度変化を比べると
さほど低くなっていない
温度変化は小さい
そのとき、グラフの傾きも小さい
一番右:温度傾度が「0」
温度の減少も「0」 グラフが立った状態
乾燥断熱減率(線)と湿潤断熱減率(線)を比べよう
乾燥断熱減率:1.0度/100m
湿潤断熱減率:0.5度/100m
⇒乾燥断熱減率のほうが温度減率、温度変化が大きい
グラフの傾きも大きい
予報士試験でも使われるエマグラムです
どれが「乾燥断熱線」で
どれが「湿潤断熱線」かわかるでしょうか?
一番濃い線が湿潤断熱線
その次に濃いのが乾燥断熱線です
(一番薄いのは等混合比線です)
(図:清水書院「ひとりで学べる地学 最新第4版」)
乾燥断熱線と湿潤断熱線の関係
絶対安定、条件付き不安定、絶対不安定の関係をひと目でわからせる図です
絶対安定:温度減率がほぼ「0」
条件付不安定:湿潤断熱減率と乾燥断熱減率の間
絶対不安定:乾燥断熱減率よりも温度傾度が大きい
今回考えてきた「対流不安定」について振り返ろう
上の図の気層ABは、当初「絶対安定」
それが何らかの外力で上昇して
気層A'B'になり「条件付き不安定」になったという話
さて
気層ABが「絶対安定」であれば
乾燥断熱線はもちろん
湿潤断熱線よりも温度傾度(変化)が小さく、グラフも立っていなくてはいけません
また
気層A'B'が「条件付き不安定」であれば
乾燥断熱減率よりは温度傾度(変化)が小さく
湿潤断熱減率よりは温度傾度(変化)が大きく
いれば
乾燥断熱線と湿潤断熱線の中間の傾きでないといけません
先に添付した
乾燥湿潤断熱&安定不安定関係一覧グラフのように
起点を揃えて、グラフの傾きを比べてみましたがわかりますでしょうか?