まず接地逆転層も含めた3種の見分け方からです。
①接地逆転層ー放射冷却で地面が冷やされることでできる
・気温
地面のところの気温が低く、上空に向けて気温が上がっていく
なので地面付近からすでに逆転層となっている
また厚みはそんなに厚くありません
・湿度
よく晴れた日に発生するので、湿度は全部の層にわたって低い
露点温度はかなり低く、気温の変化のグラフとはかけ離れた場所にある
②沈降性逆転層ー高気圧などの下降流によって空気が沈降して断熱圧縮・昇温することで発生
・気温ー地上から上空に向けて一旦気温は下がるが
下降流の影響を受ける上空で断熱圧縮・昇温するため
途中で気温が上がり、逆転層が発生する
位置的には上空1000mより上が多いようです
・湿度ー逆転層より下はわりと湿潤
逆転層あたりから上は乾燥(加熱によって蒸発)
③前線性(移流)逆転層ー前線通過などで冷たい空気の上に暖かい空気が乗ることで発生
・気温ー前線面で発生することもあり、上空で発生する
1000mより上になることが多いようです
・湿度ー逆転層から上で湿潤
それぞれの見分け方は
・逆転層がどこに発生するか
・湿潤域がどこにあるか
沈降性と前線性の大きな見分け方はそこになるかと思います。