改めて温位を考えていきましょう。

温位=空気塊を乾燥断熱的に1000hPaの高度に移動させたときの温度
・乾燥断熱変化するとき、温位は一定=保存
・温位θ 絶対温度Tに比例 気圧Pに反比例

温位と絶対温度の関係だけなら普通は上空に行くにしたがって温位θと絶対温度Tは下がるのですが、実際にはそれ以上に「気圧Pの反比例」の効果のほうが大きいのです


ですので、上空に行くにつれて温位が上がりますが、
上空に行くにつれて温度の下がり方は小さくなります。
つまり、上空に行くにつれて「気圧と反比例」という効果がより効いている証拠です

相当温位は
・空気塊が含む水蒸気がすべて凝結し放出した潜熱が空気塊を加熱昇温する効果
・基準気圧1000hPaまで断熱変化させたときの温度

以上のことから、
温位の増加は潜熱加温ではなく
温位と気圧が反比例効果にあることで増加するということです