「バルジ」は発達期の低気圧に見られます
温帯低気圧中心の北側から北東側(寒気側)に
凸状に(高気圧性曲率を持って)雲域が膨らむ現象のことを言います

成因は
①温暖前線上を暖湿空気が滑昇しながら低気圧の北〜北東側に雲を作る
②その低気圧の北側に強風軸があり
 雲がその強風軸に流されるために
 高気圧性曲率を持った凸状の雲域ができるのです

強風で流されるために、バルジの北縁はきれいな境を持っているんです
またなぜ低気圧なのに「高気圧性曲率」というかというと
高気圧は時計回り(右回り)ですが、
膨らんだ雲域が偏西風(西風)に流されて、マルっとなります
その流れが時計回りなので「高気圧性曲率」というのです