気象予報士試験を受ける方・独学で天気を勉強したい方向け|まず読むべきおすすめ書籍4選

天気を勉強したい方向け まず読むべき おすすめ書籍4選

気象予報士試験を受けようと考えている方や、天気のことをきちんと勉強してみたい方から、
「まずはどんな本を読めばいいですか?」
という質問をよくいただきます。

当講座(気象予報士アカデミー)のような気象予報士試験対策の講座は、あくまで「試験対策」です。
いかに出題率の高い分野を効率よく学び、点を取るか、という点に重点を置いています。

一方で、
・そもそも天気はどういう仕組みなのか
・なぜその現象が起こるのか

といった「天気そのものを理解する楽しさ」は、講座だけでは補いきれない部分もあります。

そこでおすすめしたいのが、書籍を使ったインプットです。
事前に天気や気象の基礎を知っておくことで、独学でも講座でも、理解の深さが大きく変わります。

この記事では、
・気象予報士試験を受ける予定の方
・気象予報士試験を受けなくても、気象や天気のことを勉強したい方
・気象予報士試験を独学で勉強を進めたい方

に向けて、段階的におすすめできる書籍を紹介します。

※書籍の概要は2026年1月現在の情報です。

まず最初に読んでほしい|天気を楽しく学べる入門書

最初の1冊として、おすすめしたいのが「空のふしぎがすべてわかる!すごすぎる天気の図鑑」です。

概要/書籍情報 「空のふしぎがすべてわかる!すごすぎる天気の図鑑
・著者:荒木健太郎
・出版社:KADOKAWA
・定価:約1,375円(税込)/本体1,250円+税
・判型・ページ数:四六判・176ページ

この本は、表紙やイラストの雰囲気から
「子ども向けの天気の本では?」
と思われがちです。

しかし実際には、気象予報士試験で必要となる基礎的な考え方が、非常にわかりやすく詰め込まれています。

この本の最大の特徴は、天気を「用語」ではなく「現象」として説明している点です。

たとえば、
・雲はどこで、どうやって生まれるのか
・雨粒は空の中でどのように成長するのか
・上昇気流や下降気流は、空の中でどう働いているのか

といった内容が、図やイラストを使って直感的に理解できるようになっています。

これは、気象予報士試験の勉強において非常に重要です。
なぜなら、試験では「言葉を知っている」だけでは足りず、
その現象を頭の中で立体的にイメージできるかどうかが問われるからです。

見た目はやさしく、内容は本質的。
気象予報士を目指す人にとっては、「まずは基礎のきを知る一冊」として非常に優秀です。

独学でよく使われる定番の気象予報士テキストと注意点

これは「らくらく簡単合格テキスト」をお勧めします。

独学で気象予報士試験を目指す方の多くが使用している定番テキストです。
学科一般・専門・実技とそれぞれの書籍があります。
学科試験に必要な知識が広く網羅されており、試験範囲の全体像を把握するのに向いています。

概要/書籍情報 「らくらく簡単合格テキスト
・著者:気象予報士試験受験支援会
・出版社:技術評論社
・定価:約2,398円(税込)前後(新品の目安)
・仕様:A5判・約376ページ

ただし注意点もあります。
これはどの書籍にも言えることなのですが、気象分野、特に専門分野は日進月歩で技術や運用が進んでいますので、古い情報の内容が含まれている章もあります。
特に独学で気象予報士試験に挑む方は、書籍の情報だけを鵜のみにせず、必要に応じて気象庁の公式サイトなどで最新情報を確認する姿勢が重要です。

また、らくらく簡単合格テキストは、現在は紙の書籍が売り切れている場合も多く、Kindle版のみ、または中古本が高値で取引されている場合もあります。

気象を理解するうえで欠かせない地学の基礎

この地理の分野も気象予報士試験では必要不可欠です。
その時に読んでいただきたいのは「ひとりで学べる地学」です。

気象予報士試験では、この地学の基礎知識があって理解ができることも多くあります。
特に独学の場合、地学が後回しになりがちですが、理解を深めるうえで重要な分野です。

概要/書籍情報 「ひとりで学べる地学
・著者:大塚韶三/青木寿史/荻島智子 編
・出版社:清水書院
・定価:約2,145円(税込)
・ページ数:約288ページ

この本は、地学を初めて学ぶ人でも読みやすく、
気象現象の背景となる地球の仕組みを整理するのに役立ちます。

文系出身の方や、理科が久しぶりの方にも取り組みやすい内容です。

気象を本質から学びたい人向けの一冊

気象予報士のバイブルと言えば「一般気象学」です
この書籍の著者の小倉義光氏は、日本の気象学・気象教育に長年携わってきた研究者です。

この本は気象学を理論的に、体系的に理解したい人向けの内容になっています。

そのため、
・気象を表面的に覚えるのではなく、深く理解したい
・試験の先も見据えて学びたい

という方に向いています。

概要/書籍情報 「一般気象学
・著者:小倉義光
・出版社:東京大学出版会
・定価:約3,080円(税込)
・判型・ページ数:約A5判・308ページ

まとめ

気象予報士試験の勉強は、試験対策だけに偏ると理解が浅くなりがちです。
一方で、天気や気象をきちんと理解しておくことで、結果的に試験対策も楽になります。

まずは天気を知り、理解し、そのうえで試験対策へ。
その順番が、遠回りに見えて実は一番の近道です。