☆1 右側の強風軸には、気圧の谷もある。 ☆2 左側の凸の部分では「強風軸の北側の暗域が少ないので強風軸はなく、気圧の谷のみである。」という解釈でよろしいでしょうか?

まず、復習も兼ねて…
上空の高い所には「偏西風」が吹いています
高緯度の気温が低いのと
低緯度の気温が高いところの温度差が原因で吹きます
その一番強いところが「強風軸」(=ジェット気流)になります

その強風軸は赤道と平行に「まっすぐ」吹いたり
くねくねと蛇行したりします
なぜ蛇行するかと言うと
低緯度は太陽があたるので気温が高くなり
高緯度は太陽のエネルギーが少なくて気温が低くなります
その差が大きくなると「不安定」になるので
その温度差を解消するためにくねくね「蛇行」して
高緯度の冷たい空気を低緯度側の暖かい方へ
低緯度の暖かい空気を高緯度の寒い方へ流して、混ぜてあげて
温度差をなくすわけです

お風呂にはいって風呂の底と風呂の上で温度差があるときに
手をバタバタさせて混ぜると思うんですが、
あの「バタバタ」が蛇行です

強風軸は
上空の「気圧の谷=トラフ」(上空の低気圧)と
上空の「気圧の尾根=リッジ」(上空の高気圧)とも対応しています
くねくねの蛇行で
凹んでいるのが気圧の谷
とんがってるのが気圧の尾根です

さて、水蒸気画像の「暗域」をつかって
「強風軸」の(だいたい)の解析ができるということを習いました
黄色い線で描いたのが(だいたいの)強風軸です

水蒸気画像での気圧の谷&強風軸2

ジェット気流は地球を一周するので、ながーいです
気圧の谷のところも暗域がありますので
当然そこにも「強風軸」あります!!

ただ、右側よりも暗域がはっきりしていないので
正確な場所かどうかは保証できないです
また右側のは
凹んで上空の流れから切り離されそうです
これが「寒冷渦」になったりします

実技試験では
上空の天気図などを見せながら
ある範囲を決めて強風軸を書かせます
おそらく問題になるのはわかりやすい右側のほうかなとは思います