
ーここでわかることー
▶︎コリオリ力=見かけの力とはどういう意味か
▶︎気象予報士試験におけるコリオリ力と受験生へのアドバイス
気象予報士試験の勉強を始めてから、最初にぶつかる壁!とも言える「コリオリ力」。
「見かけの力」なんて言われたら、余計にわからなくなりますよね。
そこで、そもそも「コリオリ力が見かけの力」とはどういう意味なのか、わかりやすい図とともに解説します。
またこの記事は、当講座に在籍する気象予報士が監修しております。
気象予報士を目指す方もそうでない方も、楽しく学びましょう!
コリオリ力とは見かけの力
コリオリの力とは、地球の自転による見かけの力(慣性力)です。
例えば、車に乗っていて急ブレーキがかかったとします。
↓
車が停車すると・・・
↓
乗っている人たちは、「前に投げ出される」ような感じになります。
実際には、後ろから押されていないのに、「前に投げ出される」のです。
⇒これが見かけの力(慣性力)です。
上記で述べたような力は、地球の自転によっても働きます。
北半球において、コリオリ力は進行方向に向かって右向きに働きます。
これが「コリオリ力」です。(南半球では逆)
気象予報士試験におけるコリオリ力
おそらく試験で単独で聞かれることは無いと思いますが
角速度=回転の速さです。
例えば・・・
地球を北極点の上空から見たとき、自転により角度30度回転したとします(これが角速度)
同じ30度回転したとしても、北極に近いところと遠いところでは、進む距離、進む速度に差ができます。
これが「コリオリ力」が生まれる理由です。
またコリオリ力は高緯度で大きく、低緯度では小さく、赤道は「0」です。
北極点に立ったら、回転しているのは実感できますが、赤道では自転しているのがわからないと思います
コリオリパラメータ
気象予報士試験を受験するなら、コリオリパラメータは覚えましょう。
ただ、漫然と覚えるのではダメです。
その意味を理解しないと意味がないし、頭に入りません。(他の式にも言えることです。)
f=2Ωsinφ
Ωが角速度 φが緯度
先程赤道ではコリオリ力が「0」になると言う話が出ました。
sin0°=0なので コリオリ力fも「0」になります。
式がわかれば、その理由もわかりやすいですよね
角速度自体は存在しますが、角速度に緯度の要素が掛け合わされることで、コリオリ力の意味がきちんと出ていると思います。
コリオリ力は今後、偏西風などに関係する地衡風を始めとした風の計算で必要です。
地衡風など、大規模な大気の運動を学びますが、自転効果(コリオリ力)が大規模な大気の運動ではなく
コリオリ力が大規模な大気の運動に影響すると思ってください。
なお試験で出題されるときは、コリオリパラメータ自体に数字が与えられたり、角速度Ωは数字が与えられるはずです。
サインやコサインについては、角度0度、30度、45度、60度、90度の数値を覚えておいたほうがいいかと思います。
(サインコサインは別のときにも出てくるので)。
「気象予報士の資格は取りたいけど、どのように勉強すれば良いのかわからない」
「テキストを買ってみたけれど、わからないことだらけ…」
「一人で受験勉強をする自信がない」
などなど、一人で悩んでいませんか?
気象予報士アカデミーでは、LINEでの受講相談を受け付けております。
友達登録していただいた方には、3分でわかる気象予報士合格ポイント動画をプレゼント!
ぜひご登録ください。
\ 講座へのご質問はお気軽に! /
▼天気や雲について楽しく学ぼう!▼