気象予報士試験や実技でよく出てくる「等値線」。
でも「隣の等値線の値が読めない!」「この線、上がってるの?下がってるの?」と迷ってしまうこと、ありませんか?

この記事では、等値線の読み方の基本とコツを図解と練習問題付きでわかりやすく解説します。
※この記事は、当講座に在籍する気象予報士が監修しております。
等値線とは?
等値線とは、同じ値を結んだ線のこと。
例えば、等値線は以下のような値を表します。↓
- 等圧線(同じ気圧)
主に地上天気図で使われます。 - 等温線(同じ気温)
主に500hPa気温, 700hPa湿数の天気図・850hPa気温・風,700hPa鉛直流の天気図などで使われます。 - 等高度線(同じ高度)
主に500hPa高度・渦度で使われます。 - 等風速線(同じ風速)
主に300hPa天気図 - 等相当温位線(同じ相当温位)
主に850hPa相当温位・風の天気図
では、上記のような等値線を読む基本ステップを学びましょう!
等値線の読み方:3ステップ
ラベルのある線や数字が書かれている線を見つけよう。
図で「1000」「1020」など、数字が書いてある線のことですね。
例えば、4hPaごとの等圧線なら…
- 1000 → 996 → 992(低気圧側)
- 1000 → 1004 → 1008(高気圧側)
一定の差で増減するので、等値線に印をつけながら作業すると良いですね。
- 閉じた円の内側が低いなら低気圧、外側に向かって数値が上がる
- 中心に向かって下がっていれば低気圧、上がっていれば高気圧
→ 気圧なら、中心が低気圧なら値は小さくなる方向に向かう。
→ 気温なら、緯度が高いほうが寒くなるといった常識も活用。
図解:等圧線の例
地上天気図ASASの等圧線の例です。これは簡単ですね。

細実線は 4hPaごと
太実線は 20hPaごとです。
練習問題
たとえば、ある等圧線に「1000hPa」と書いてあり、隣の線が何も書かれていない。
でも、線の間隔や配置から、「これは4hPaごとの等圧線」とわかれば、内側が高気圧なら1004hPa、低気圧なら996hPaだと判断できます。
問題① 等相当温位線
図の実線は等相当温位線です。
288K線より下層の実線の値を全て書き込みましょう!
ただし、単位(K)は記入しなくても良いです。

答え

答えは上の図に赤字で書き込みました。
285K線までは1Kずつ下降していた相当温位でしたが、285Kより下層では、下層に向かって相当温位が上昇しています。
285Kより下層の実線は、なぜ 284Kではなく 286Kなのでしょう?
解説
285Kより下層の実線は、なぜ 284Kではなく 286Kではないのか・・・
こんな時は、実際に284Kを当てはめてみれば良いのです。
よって、解答のようになります。
まとめ
等値線を正しく読むには
- 数字の書かれた線を探す
- 等間隔で増減するルールを活用
- 地図の形状や気圧配置の特徴から推測
落ち着いて観察すれば、等値線の読み取りは必ずできるようになります!
図やパターンに慣れる練習を続けましょう!
「気象予報士の資格は取りたいけど、どのように勉強すれば良いのかわからない」
「テキストを買ってみたけれど、わからないことだらけ…」
「一人で受験勉強をする自信がない」
などなど、一人で悩んでいませんか?
気象予報士アカデミーでは、LINEでの受講相談を受け付けております。
友達登録していただいた方には、3分でわかる気象予報士合格ポイント動画をプレゼント!
ぜひご登録ください。
\ 講座へのご質問はお気軽に! /