【雲ができる秘密】自由研究にもおすすめ/一緒にやってみよう!

雲ができる理由をわかりやすく教えてください!

デミー先生
デミー先生

では雲ができる仕組みを説明しましょう!

自由研究にも使えるので、最後まで楽しんで読んでくださいね。

毎日違う表情を見せる空。

空を見上げると、様々な種類の雲があります。

丸い雲、薄い雲、どんよりした雲・・

雲はどうやってできるのでしょうか?

また、実際に雲を作ってみました。

ある秋晴れの日。巻雲がまるで白波のようですね

曇って何?

雲とは、空気中の水蒸気がまとまった小さい水の粒の集まりです。

普段は目に見えませんが、空気中には水が含まれています。

冬の寒い日に息を吐くと白く浮かびませんか?

あれは息から出た温かい水蒸気が、周りの空気に冷やされて水の粒となった状態で、これも雲のでき方と同じです。

例えば、日差しによって空気が温められると空気が軽くなって上に上に上がっていきます。これが上に向かって吹く流れ(上昇気流)です。

この時、一緒に地上の空気に含まれている水分が上昇流によって上にあがります。

そうすると、上空は気温が低いため、空気が冷やされて水の粒になります。

そうやって浮かんだ水の粒が集まったものが雲となります。

ある日の雲。上昇流と下降流の境目で雲が途切れています。
私はちょうど雲の下にいたのですが、人間の感覚では上昇流を感じられませんでした。

雲ができる仕組み

雲は、水蒸気を含んだ空気が上昇し、冷やされて水滴や氷の粒になることでできます。

具体的には次のような流れです。

  1. 上昇気流で空気が上空に持ち上げられる
     → 山にぶつかったり、前線で持ち上げられたりして上昇します。
  2. 上空は気温が低いため、空気が冷やされる
     → 対流圏では高度が上がると気温が約6.5℃/kmずつ下がります。
  3. 冷やされた空気中の水蒸気が飽和状態になる
     → つまり、これ以上水蒸気を含めなくなります。
  4. 飽和すると、水蒸気が凝結し、水滴や氷の粒となって浮かぶ
     → この粒の集まりが「雲」です。

また、凝結の際には「潜熱(せんねつ)」が放出され、空気をさらに持ち上げる力にもなります。

雲は落ちないの?

上昇気流で水の粒が浮かんだのが雲なんだったら、

水の粒が集まりすぎて、上昇流より重たくなったら落ちるんでないの?と思いませんか。

結果から言うと、落ちます。

より正確に言うと、雲として落ちるのではなく、

雨として落ちます。

雲も雨も素材は一緒です

上昇流で浮かんだ水滴たち(雲)は、お互いにぶつかりながら大きくなります。

そして大きくなりすぎると上昇流でも支えきれなくなっちゃうんですね。

自分たちの重さに耐えきれなくなったときに

雨として落ちてきます。

いわば、雲のダイエットです。

(そして減らした分はまた上昇流に乗せて新しい雲となるのですが・・・ダイエットと一緒ですね。終わりません。)

雲をつくってみた

本当に水蒸気と上昇流で雲ができるのかためしてみました。

今回はペットボトルの中に雲を作ってみようと思います。

準備するもの
  • ペットボトル
  • 線香
  • お湯(50〜60度くらい)

作り方

まず、ペットボトルにお湯を張ります

これが水蒸気のもとです。

続いて、線香の煙をいれます

雲の粒の核になる〈ちり〉となります。
実は雲の粒は100%水だけでできているのではなく、
水の粒となるための核が必要なんです。(凝結核※)
核に水蒸気たちが集まって、雲の粒になります。

※凝結核とは空気中の水蒸気が水滴に変わるとき、核(中心)となる微粒子のことです。水蒸気は冷えるだけでは簡単に水滴になれません。水滴になるには、水分子がくっつく「足がかり」が必要です。その足がかりとなるのが「凝結核」です。

具体的には、ちり(ホコリ)
火山灰
排気ガス
海の塩(海塩粒子)
煙(スモッグ)などがあるからこそ雲ができやすくなります。

ペットボトルを押して凹ます

ペットボトルの中の圧力を高めることで、ペットボトルの中の温度をあげます。

ペットボトルを緩める

急にペットボトルの中の圧力を戻すことで、ペットボトルの中に上昇流を作ります。
中にできた白いものが、雲です。

よく見えないので押し出してみました

無事に雲が作れて安心です。

皆さんもよかったら作ってみてください。

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