【気象予報士試験対策】オープンセル型とクローズドセル型の違い

受講生
受講生

気象衛星画像で見る、オープンセル型とクローズドセル型の雲の違いを教えてください!

デミー先生
デミー先生

見た目は見ているけれど、さまざまな違いがあります。

ここでしっかり学んでいきましょう!

気象予報士試験の衛星画像解析において、毎年のように姿を見せる「セル状雲」。

特に冬型の気圧配置の際、日本海を埋め尽くすあの網目模様を「オープンセル」か「クローズドセル」か瞬時に判断し、その背後にある気象状況を読み解く力は、実技試験合格には欠かせない必須スキルです。

しかし、受験生の多くがこう悩みます。 「どっちが蜂の巣状だっけ?」 「寒気が強いのは、穴が開いている方? 閉じている方?」

言葉のイメージに引きずられて、本番でどっちがどっちか混乱してしまった経験はありませんか?

この記事では、そんな「どっちだっけ?」をゼロにするための整理術を公開します。

単なる暗記ではなく、寒気の変質という「ストーリー」で理解することで、初見の衛星画像でも迷わず解答できる自信をつけましょう!

※この記事は、当講座に在籍する気象予報士が監修しております。

オープンセル(開いた細胞状)

オープンセル型(引用元:気象庁衛星画像2026年1月2日)
デミー先生
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「蜂の巣状」とも言われます。

構造: セルの中心で下降気流、周囲の壁で上昇気流が起きています。

発生原理: 下層から強い加熱があるときに発生します。勢いよく上昇した空気が、上空で行き場を失って規則的に下降流域を形成することでドーナツが並んだような、ハニカム構造のような形状になります。

特徴: 中心に雲がないため、衛星画像では「黒い穴」のように見えます。

対流が活発で、積雲や積乱雲など垂直方向に発達した雲で構成されます。

出現場所: 大陸からの寒気が海上に出て、海面からの加熱を強く受ける寒気流出の初期(比較的上流側)によく見られます。

クローズドセル(閉じた細胞状)

クローズドセル型(引用元:気象庁衛星画像2026年1月2日)

構造: セルの中心で上昇気流、周囲の隙間で下降気流が起きています。雲の上には逆転層(安定層)があります。

発生原理: オープンセル型より寒気の流入が弱いですが、同じように上昇流が発生し雲を形成します。上昇した空気は逆転層に到達したのち、下降流となります。広い洋上であるため、規則的に下降流域が形成され、石畳のような雲群を形成します。
逆転層は気団変質前の寒気が下降して形成される沈降性逆転層です。

特徴: 衛星画像では「白い塊」がびっしり並んでいるように見えます。

層積雲などの背の低い平らな雲で構成されます。

出現場所: 寒気が海上で変質し、上空に逆転層(蓋のような層)があるような、流出の下流側や安定した大気下で見られます。

どっちがどっち?「セル状雲」の迷わない覚え方

「ドーナツ」か「お饅頭」かで考える

「蜂の巣」という言葉は一旦置いておいて、雲の形を食べ物でイメージすると間違えません。

オープンセル = ドーナツ型 真ん中に「穴(Open)」が空いているからオープンセル。穴の部分は下降気流で晴れています。

クローズドセル = お饅頭(または蓋)型 真ん中が雲で「閉じている(Closed)」からクローズドセル。

「寒気の元気度」のストーリーで覚える

なぜオープンセルは穴が空き、クローズドセルはベタッと広がるのか。これは寒気が海から受ける「熱のパンチ」の強さの違いです。

【上流:元気な寒気】オープンセル

大陸から出たばかりのキンキンに冷えた寒気は、温かい海面から猛烈な加熱を受けます。加熱が強すぎて対流が激しくなると、中心に下降気流を持つドーナツ状の循環に変わるのです。

また、下層の風速が20ノット以下のときは、多角形またはドーナツ状に見え
下層の風速が20ノットを超えるとドーナツ状の雲が崩れ、U字形状となると言われています。

【下流:疲れた寒気】クローズドセル

海を渡るうちに寒気が温まり、海面との温度差が小さくなると、対流の勢いが弱まります。さらに上空に「逆転層(蓋)」ができると、雲は上に伸びられず横に広がるしかありません。こうしてベタッと海を覆ったのがクローズドセルです。

受験生が間違えやすい「蜂の巣」の解釈

「蜂の巣状」という言葉が出たとき、「六角形の枠(ふち)に注目しているのか、中身に注目しているのか」で混乱が生まれます。

  • オープンセル: 網目状の「枠」だけが見えるので、まさに中が空っぽの蜂の巣の構造そのものです。
  • クローズドセル: 穴がふさがっているので、タイルや石畳が敷き詰められたような見え方になります。

「寒気の強さ」の覚え方

  • オープン = 激しい(Open / Active) 寒気が強すぎて、海から「熱のパンチ」を食らい、空気が激しくかき混ぜられている状態です。だから雲がドーナツ状に弾け飛んで真ん中に穴が開くとイメージしましょう。
  • クローズド = 穏やか(Closed / Calm) 寒気が海に馴染んで弱まると、激しい対流は収まり、雲がベターっと蓋(クローズ)をするように広がります。

比較まとめ表

試験直前の暗記用として、以下の違いを整理しておきましょう。

項目オープンセル(開いた細胞状)クローズドセル(閉じた細胞状)
イメージ「穴」が開いた蜂の巣状多角形の石畳が並んでいる
中心部の状態下降気流(雲がなく晴れている)上昇気流
(雲が詰まっている)
寒気の流入強い(海面からの加熱が激しい)弱い
(または変質して落ち着いている)
出現場所主に寒気流出の上流主に寒気流出の下流
大気の状態不安定(雲が上に発達しやすい)安定
(逆転層により発達が抑えられる)
主な雲形積雲・積乱雲
(垂直に伸びる)
層積雲
(横に広がる)
衛星画像の特徴黒い穴(暗域)を白い雲が囲む白い塊(明域)がびっしり並ぶ

受験生へのチェックテスト

次の空欄を埋めてみてください。

寒気が海上で変質し、上空に逆転層が形成されると、( ① )セルが出現しやすい。

( ② )セルは、セルの中心に下降気流があり、衛星画像では暗域として見える。

①クローズド ②オープン

試験合格へのアドバイス

実技試験では、雲の形状から「場の性質」を問われるような問題が出ることがあります。

画像を見て雲の種類を見分け、雲の種類から、そこでは何が起きているのか推理できるようになれば完璧です!

オープンセル型は対流雲で形成されるから、強い対流が起きているんだな・・・など、普段から衛星画像を見て理解できるようになるのが理想です。

試験まで、学ぶことが多くて大変ですが、最後まで応援しています!

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