湿った空気と乾いた空気では気温減率が違います。 乾いた空気は1キロで10度、湿った空気は1キロで5度変化します (その平均が気温減率6.5度/kmなのです) なので、上空の同じ高さの乾いた空気と普通の空気を100メートルだけ下げてみましょう 乾いた空気のほうが1度高くなりますが、普通の空気は0.6度しか低くなりません。 ということは、乾いた空気の方が温度が高いので軽いわけで、上空にとどまるしかないのです。 実は上空の冷たい空気がその高さにあるのは気圧が低いだけで、 気圧を同じにすると、上空の気温と地上の気温を比べると、上空の空気のほうが温度高い場合もあるのです。ですので、常に大気の状態が不安定というわけではありません。
上空に上がっていくと気温が下がるとなると、上空は地上より常に冷たいことになるので、いつも大気の状態が不安定なのですか?
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