まずは密度を復習しましょう。
「単位体積あたりの重さ」が「密度」です
添付の画像で考えましょう。
密度はどちらが大きいか小さいかは一目瞭然ですが計算してみましょう
2m立方の容器に
1kgの塊が、①は2コ ②は10コ入っているとします
①(2コ×1kg)÷2m³
=1kg/m³
②(10コ×1kg)÷2m³
=5kg/m³
②の方が密度が大きいということがわかりました
「密度」は「単位体積あたり」ということで
「体積が基準」でした
比容は
「比容積」「比体積」ともいいます
「比容」は中身が基準です
1kgの物体あたりの「体積」
「単位質量あたりの体積です」
わかりやすくするために図にします。
1kgの水玉が専有できる容積・体積です
①の箱には水玉が2コしか入っていないので
1個あたりの水玉が専有できるスペースは半分ずつ
②の箱には水玉が10コも入っているので
1個あたりの水玉が専有できるスペースは10分の1しかありません
これが「比容」であり「密度の逆数」と言われる理由です
念のため計算しておくと
①2m³÷2kg=1m³/kg
②2m³÷10kg=0.2m³/kg
こんな感じです
さて気象予報士試験で比容がどこで出てくるかは、熱力学の第一法則(テキスト)のところで出てきます
が、比容がどういうものかということさえわかっていればおそらく解ける問題がほとんどのように思います