気象予報士講座:気象予報士アカデミー

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Archives: FAQs

(地球放射平衡温度について) テキストには、大気の存在しない真空状態では放射平衡が成り立つとありますが、それではなぜアルベド0.3が計算されているのでしょうか?

放射平衡についてですが、「真空の」地球表面で受ける太陽放射(短波放射)と赤外線で放射する地球放射が等しい=平衡(釣り合う)とするものです。また、この計算で用いられる「アルベド」は地球に届く単位時間、単位面積あたりの放射エ […]

混合比はなぜ移行層で急激に減少するのですか?

対流混合層での未飽和の空気塊は対流で混合されているので「一定」ですさすがに気温が下がっているので対流混合層上端付近ではほぼ飽和に近い状態です移行層で、さらに気温が下がったり過飽和になるとちょっとしたはずみで凝結し雲が発生 […]

オンデマンド講座で太陽の光は空気を暖めないと言っていました。 しかしテキストでは、成層圏では大気を温める熱源があることを示唆しており、オゾンが太陽放射の紫外線を吸収して熱に変換とあります。この現象は太陽の光が空気を温めることに含まれないのでしょうか?

紫外線(太陽放射・短波放射)自体は大気を暖めません成層圏ではオゾンが多いのですがそのオゾンが紫外線を吸収して発熱するため、その熱が大気を暖めます対流圏は紫外線を吸収するものがほとんどないのです繰り返しになるのですが紫外線 […]

ラジオゾンデ観測の気圧の測り方で気圧計非搭載の場合高度から気圧を求めるとありましたが、これは静力学平衡の式を使って求めるということでしょうか?

ゾンデ観測については「静力学平衡」と「気体の状態方程式」を加味した「層厚」の式をつかって計算します気圧、気温、湿度のデータから高度を出しますが、GPSでゾンデの高度が追跡できますので、さきほどとは逆のプロセスで「気圧」を […]

水滴に対する飽和水蒸気圧は、水滴の表面張力の影響で水面に対する値より大きくなるのはなぜですか?

水滴の径(直径とか半径)が小さいほど表面張力が強くなり、水滴が壊れやすい=蒸発しやすい です。 さてご質問の件「水滴に対する飽和水蒸気圧は水滴の表面張力の影響で水面に対する値より大きい」ということについてです まず「飽和 […]

ブリューワー・ドブソン循環の認識について。
成層圏下層から両極に向かう大規模な循環と書いてありますがつまりオゾンは最終的に成層圏下層では両極に多くなると言うことでしょうか
また成層圏上層・中層では夏極から冬極に向かう循環とありますがつまり最終的に冬極にオゾンが多く存在するということでしょうか

ほぼご指摘のとおりです。特に濃度が高いのは極よりちょっと手前の緯度になります冬季の極付近の成層圏では極渦・極夜ジェットという強い偏西風が吹くためそれより極側に輸送できないためです あと成層圏中、上層に夏極から冬極への循環 […]

地形性巻雲について。日本海から西風が吹いた場合、なぜ太平洋側に雲ができるのでしょうか。風が山にぶつかると日本海側に雲ができるのではないでしょうか?

風が山にぶつかって日本海側に雲ができる時は、日本海側の下層の空気が湿っているときです。 地形性巻雲は西風が山岳にあたると強制上昇することで発生します。 地形性巻雲ができるときの条件は、日本海側の下層の空気が乾燥しているな […]