4月24日(水)フジテレビ系列で山下智久さん主演のブルーモーメントがスタートします!

山下さんは気象キャスター&気象庁気象研究所の研究官役。

気象のプロを育てている当講座(気象予報士アカデミー)としても、このブルーモーメントのドラマがとても気になる!!!!

気象予報士を勉強している方にも勉強の良い機会になるので、ブルーモーメントで取り上げられる気象現象のことを中心に、気象予報士がその気象現象の仕組みや解説を投稿していきます!

まず今回はドラマのあらすじを押さえておきましょう!

ブルーモーメント

※フジテレビ公式WEBサイトより

ブルーモーメントあらすじ「気象学の天才が、自然災害から人々の命を守る!」

近年の災害数の増加、災害規模の拡大は目を見張るものがあります。

このドラマは甚大な気象災害によって脅かされる人命を守るべく、知恵と知識を駆使して現場の最前線で、命がけで救助に立ち向かうSDM(特別災害対策本部)メンバーの奮闘物語。

番組タイトルの“ブルーモーメント”とは、日の出前と日の入り後のほんのわずかな間だけ、その街全体が濃い青色に染まる時間のこと。「ブルーモーメントを見られること」は、「いつもとなんら変わらない朝を無事に迎えられること」を意味します。

気象のことはまったく興味がなく、知識もない派遣社員の雲田彩(出口夏希)が、山下智久さんが主演を演じる気象庁気象研究所の研究官、晴原柑九朗(ハルカン)とのやりとりで、どんどん気象に魅かれていく姿は、気象予報士を目指す人にとって、気象に興味を持ったきっかけなどを思い出すのではないでしょうか。

そして、ドラマではハルカンが“気象学で命を救う”ことを志した理由も描かれていきます。
災害による最愛の人の死とは?命がけで臨む人命救助の緊迫場面などなど、ドラマスタートが待ち遠しいです。

※フジテレビ公式WEBサイトより

ブルーモーメント原作は?

『ブルーモーメント』は、現在『COMIC BRIDGE』(KADOKAWA)で連載中の同名コミックが原作。ファンの間で映像化が強く待ち望まれてきた人気作品です。ブルーモーメントは、現在は3巻まで出版されていて、Amazonで購入ができます。

私もこのドラマが始まる!と聞いてすぐに読んでみました。

ブルーモーメントの原作は、10冊以上の気象書籍を参考文献としていて、雲研究者の荒木健太郎さんが監修されているだけあって、何気ない気象現象もその背景やロジックがあったり、防災のシーンではハルカンの気象に対する熱さに胸を打つものがあったり、気象を勉強している人にとってはとても勉強になるし、刺激になると思いました。

1巻 

1巻目は登場人物やその想いの紹介があって、ハルカンの切ない過去の話や、助手の雲田彩が活躍する災害エピソードなど。

2巻

2巻はまた別の災害が起こります。私は2巻で号泣…。

3巻

3巻はようやく先日販売されて今Amazonでポチッとしました。

山下智久さんが演じるハルカンという人物は?

主人公の晴原柑九朗は、”ハルカン”の愛称で報道番組のお天気コーナーに出演している。端正な顔立ちと爽やかな笑顔がトレードマークで、イケメンでクールな気象キャスターでとても人気があるが、裏の顔はとても辛口キャラで、気象のことしか頭にない気象庁気象研究所の研究官の気象オタク。

そのハルカンを演じるのは民法ドラマ5年ぶりという山下智久さん。

※フジテレビ公式WEBサイトより

ハルカンは、気象災害から人命を守るために活動するSDM(特別災害対策本部)の1人。

SDMとは、近年多発する自然災害において、対応の遅れによる人的被害の拡大を防ぐために内閣府直属のチームとして設置された組織。

その中で、リーダー格(チーフ)を務める晴原は気象学の天才で、持ち前の頭脳と現場で感じた生の天気から膨大な気象情報を多角的に考察することができ、人命がかかる緊迫した状況でも一手先を読む力を持ち合わせている。

一方で、口が悪い(毒舌の)ため、周囲からたびたび反感を買ってしまい…。

だが、晴原の人命救助に対する熱い志や真っすぐな姿勢はやがて仲間の彼に対する見方を変え、共感を得た者たちと共に唯一無二の最強SDMチームを作り上げる。

そんな晴原だが、彼にはずっと追い続けている謎が…。“気象学で命を救う”ことを志した理由、それは最愛の人の死。そしてそこにストーリー最大の謎があり、そのミステリーはドラマを通して描かれます!

ブルーモーメント撮影場所

「ブルーモーメント」の撮影は、福島県にある「エンリゾート・グランデコ」で行われました。撮影期間中は山Pさんの目撃情報もあったようです。

スタッフがスコップで雪を掘り起こし、人工的に雪崩の跡を作ったりと自然を使った大規模なセットで撮影されたそうです。

キャストのみなさんも「この場所で本当に災害が起こったと想像すると本当に恐ろしい」と話していました。

ブルーモーメント出演者・相関図

主演の「ハルカン(山下智久さん)」、名前で採用されたという気象庁気象研究所助手「雲田彩(出口夏希さん)を中心に豪華キャストのようです。詳細はフジテレビ公式WEBサイトの相関図を御覧ください!

舘ひろしさん

本田翼さん

真矢みきさん

ハナコの岡部大さん、

夏帆さん

仁村紗和さん

※フジテレビ公式WEBサイトより

タイトルのブルーモーメントとは

まずタイトルの「ブルーモーメント」。ブルーモーメントとは、夜明け前や夕焼け後のわずかな時間に、空が濃く青い光に照らされる現象や、その時間帯のことを指します。

原作漫画やドラマでは、「ブルーモーメントを見られること」は、「いつもとなんら変わらない朝を無事に迎えられること。ささやかなことが何よりも大切。そんな幸せを守る」という意味を込めてこの「ブルーモーメント」という言葉が使われているようです。

ブルーモーメントが見られる時間

ブルーモーメントは日の出前、もしくは日の入り後に見ることができます。 朝は東側、夕方は西側に空が広がっていれば、どこでも見ることが可能ですし、季節も問いません。

太陽が地平線のぎりぎりにある時間帯ですので、深い青色に加えて、うっすらと太陽のオレンジ色が下から差し込んでいることもあり、とても幻想的な時間です。

ただし、ブルーモーメントが現れるのは日の入り・日の出のおおよそ5分から長くても十数分程度と言われます。それ以上たつと日の入り後だと空が暗くなり、日の出後だと空が明るくなってきます。

ブルーモーメントの現れる時間帯や、気象条件、仕組みをもっと詳しく!

気象予報士アカデミー受講生からの全国各地のブルーモーメント写真

ブルーモーメントにでてくる気象現象 

原作のブルーモーメントには、さまざまな気象現象が取り上げられています。
せっかくですので、その気象現象を気象予報士が解説していきます!リンクをつけて順次UPしていきますね。

1巻で出てくる気象現象

彩雲

雲の中に現れる虹のような現象。その彩雲を見つけたらよいことがある!!と昔の人も思っていたそうです。彩雲ができる理由や見つけ方などはここちらのページ

彩雲

バックビルディング現象

線状降水帯

レイリー散乱

2巻で出てくる気象現象

天気予報の作り方(アメダス、気象衛星ひまわり、ラジオゾンデ、高層気象観測)

マルチセル

南岸低気圧

私はこの章で号泣しました。。
冒頭、雪山のシーンだったので、冬型の気圧配置か、寒冷渦などの気象現象かな?と思っていたら、意外にも南岸低気圧で描かれています。冬の南岸低気圧は気象庁、気象予報士泣かせと言われていますが、それは関東で雨か雪になる判別がとても難しいから。
南岸低気圧についてはこちらのページで詳しく解説しています。

表層雪崩

漫画では「ビッビッビッ」という音が聞こえたと思ったら次の瞬間、「ゴゴゴ、ドドドド」と一気に雪崩が起こるシーンがあります。雪崩が起こるのは急で、一瞬で雪崩に巻き込まれてしまいます。雪崩が起こる仕組み、雪崩の速さは?をこちらのページで解説しています。

表層雪崩

天使のはしご


著者:小沢かなさん

原作漫画の著者は小沢かなさん。(以下BLUEMOMENT著者紹介より抜粋)

漫画家・イラストレーター

青い空好きが高じて、自家用操縦士(上級滑降機)の資格を取得。空に関する作品を多く手掛ける。

著者にブルーサーマル 青凪大学体育会航空部

気象絵本「せきらんうんのいっしょう」 などがあります。

ブルーモーメントドラマに期待すること

番組宣伝では山下智久さんがこのドラマに期待をすることとして、

「災害に対する皆さんの意識の底上げのきっかけになれば良いなと思っています。災害は本当にいつくるかわからないし、予測も難しい。このドラマを通じて備えておくということを本当に一番に大事にしてほしい」とコメントしています。

また明日、当たり前にブルーモーメントが見られるように…。

災害で命を落とす人を減らしたい、防災や減災に貢献できる気象予報士を育成していきたいという当講座の理念と同じです。

ドラマ、ブルーモーメント、楽しみにしています!