気象予報士試験は、理科系知識・法律・天気図解析と、幅広い知識が必要で、合格率も約5%前後と低く、独学での合格は決して簡単ではありません。
独学での勉強時間は約1000時間、講座を受けても500時間~600時間程度は勉強する時間がかかるのが一般的だと言われる試験ですので、早く合格するためには、少しでも効率良く勉強を進める必要があります。
ここでは、気象予報士アカデミーの講師や、多くの合格者が実践してきた、集中力を高め、記憶に残すための勉強法を紹介します。
アクティブリコール(積極的想起)|思い出すことで記憶は定着する!
「アクティブリコール(Active Recall)」という勉強法をご存じでしょうか?
科学的にも最も効果的とされる勉強法のひとつで、気象予報士試験のような膨大な知識と応用力が求められる試験に非常に適しています。

アクティブリコールとは、「情報を見返す」のではなく、「思い出す」ことで記憶に定着させる学習法です。
単にテキストを読むだけではなく、自分の頭から引き出そうとする行為が脳に強く働きかけ、忘れにくくなります。
気象予報士アカデミーでも学習後に「今日覚えたこと」を白紙に書き出す復習で仕上げてもらうことを推奨しています。
🎓 気象予報士試験での活用例:
- 用語を見ないで単語の意味をノートに書き出す(例:「飽和水蒸気量とは?」「SSIの意味は?」)
- 過去問を解いたあと、解説を読む前に自分で答えの根拠を説明してみる
📌 ポイント
- 見る前に「思い出す」
- 解答そのものではなく、考え方・手順・理由を説明できるかを意識する
ポモドーロ・テクニック|25分集中+5分休憩で効率UP
こちらは2025年1月試験で合格した大学生の大島さんもおすすめしている勉強法で、25分集中+5分休憩で効率UPを図るものです。集中力を維持しやすく、アクティブリコールのセット学習にも最適なサイクルです。
書いて覚える計算式|視覚+運動で記憶を定着
手を動かして書くことで脳が活性化され、特に計算式や法則、図解などに効果的です。
また、実技テストは記述式のため、試験対策としても文字を書き慣れる必要もあります。
最近ではパソコンやスマホで文字を打つ機会がほとんどですが、もちろん、漢字や送り仮名の間違いは減点になります。
また、「書いて覚える」ことは、記述式でなくても、計算式にも使えます。
気象予報士試験には計算式が含まれた問題が出題されます。
文系の方は「とにかくこの計算式が苦手!」という方も多いのですが、計算式は毎回多くても2問程度です。
その2問を時間をかけて勉強をするのが本来理想的ですが、2問ですのでいっそのこと諦めるという選択もありです。
ただ、むざむざ諦めるのはもったいない。ですので、「意味が分からなくても、形で覚えてしまう」ことを勧めています。
自分で実際計算式を書いてみると、形が記憶に残りますので「書く」ことがとても大切です。
たくさん手を動かすようにしてください。
🖊 ポイント: 色ペンや図解を使って視覚的に整理すると◎
高校2年生で合格したKEさんもたくさん自作のノートを作っていました。
毎日の天気に「なぜ?」を感じる
気象予報士試験の勉強は範囲が広く、覚えることもたくさんあります。
ただ、覚えることも日常の天気にいつも「なぜ?」を感じて、それが説明できるようになることが試験勉強にもつながります。
なぜ今日は晴れているのか、なぜ予報が違ったのか、次の予報は何時に出るのか、今降っている雨は弱い雨か強い雨か、次の台風は特に何に警戒をすればよいのか。
「今日は大気の状態が不安定」と聞いたら、それをしっかり説明できることが、気象予報士試験の勉強になります。
日々体感する天気を説明できるように常に「なぜ?」を感じるようにして、それをまずは自分で調べてみる。
この自分で調べるということが、とても大切なステップです!
天気図に触れる!|毎日の習慣が合格力に
そして勉強が進んで天気図に慣れてきたら自分で実際の天気図を解析してみるのもとても大切です。
実技試験対策には、天気図の読解力が必須。
初心者でも、「1日1枚、簡単に見る」だけで少しずつ慣れていきます。
📄 おすすめの習慣:
- 朝、テレビやアプリなどで地上天気図を見て気圧配置を予測
- 慣れてきたら、高層天気図にもチャレンジ!前線の位置、等圧線の形から天気を想像してみる
気象庁や気象会社から配信されている天気図などもありますが、私が個人的に一番使いやすいサイトはHBC北海道放送さんの「予想にチャレンジ!専門天気図」のWEBサイト。(もう10年以上、このサイトにお世話になっています。)
気象予報士アカデミーの受講生にも、荒れた天気の時は実際の天気図を見て、解析をするように勧めています。
※独学ですと解析してみても正解がわからないですが、講座を受けていると講師がチェックしてくれるので、過去問にチャレンジするだけよりも格段に力が着きます。
日々の天気に触れる毎日の習慣が合格の力に変わります!
まとめ|自分に合ったやり方を見つけることが合格への近道
気象予報士試験は、暗記だけでは通用しない“考える力”も問われる試験です。
受講生から「過去問を覚えてしまってやることがない」という悩みが多く寄せられるのですが、過去問は覚えるのではなく、一つ一つの設問を理解して、正しく説明ができるようになることが必要です。
そのためには基礎知識をしっかりつけること、その基礎知識を使って、当日見たことがない問題にも応用できる力をつけることです。
ぜひ、今回紹介した勉強法をベースに、自分に合ったスタイルを見つけて、勉強してください!
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