【気象予報士試験】合格ラインはここ!これができたらあなたも予報士⁈

ここでは、気象予報士試験の【学科一般】で実際に出題された、大気の力学の過去問を紹介します。

「気象予報士試験って、実際どれくらい難しいの?」 「難関と言われるけれど、どんな問題が出るか見てみたい」 という、挑戦を視野に入れている方は、ぜひ『本物の試験の壁』を体感してみてください。

また、現在独学で勉強していて、 「解説を読んでも、その行間が理解できなくて止まってしまう」 「公式の丸暗記に限界を感じている」 と悩んでいる方には、合格へつながる『思考のヒント』になるはずです。

当アカデミーの講義は、ただ答えを教える場所ではありません。「なぜそうなるのか」という本質を見抜く思考力を鍛える場所です。

今回は、受講生になったつもりで、プロがどうやって難問の糸口を解きほぐしていくのか、そのプロセスを体験してみてください。

※なお、自分で頭を動かして考えるのが面倒な方、手取り足取りの『おもてなし』を期待される方向けの記事ではありません。あらかじめご了承ください。

第59回気象予報士試験・学科一般 問6 解説

この問題は、学科一般で学ぶ力学をたくさん盛り込んだ面白い問題です。
ただ、学び始めたばかりの方には、かなり難しかったようです。

当講座では、試験のたびに問題の解説を提供、さらに、個別で質問された受講者にあわせて細かな解説と学習指導を行なっています。

では、受講生になったつもりで読んでみてください。

問題文

北半球中緯度にある平坦な地域において、一定の気圧間隔で描かれた地上の等圧線の分布が、図のように東西に一様で北にいくほど間隔が狭くなっており、相対渦度の鉛直成分が図の範囲でどこでも正になっているとする。このとき地上付近の空気塊に働くコリオリ力の向きを示す矢印として適切なものを、図の①〜⑤の中から1つ選べ。ただし、コリオリパラメータは一定とし、空気塊に働く水平方向の力は気圧傾度力、コリオリ力、摩擦力のみで、摩擦力の大きさは風速に比例し、その向きは風向と反対の向きに働くとする。

この問題文を読んですぐに理解できる人は、もう合格レベルです。
今すぐブラウザバックして、いつもの勉強に戻ってください。

逆に、この問題文が何を言っているのか全然わからない!という人は、もう少し読んでみましょう。

まず、何を答える問題なのか。
問題文の最後の方を見て確認します。

何を求めるのか

地上付近の空気塊に働くコリオリ力の向きを示す矢印として適切なものを図の①〜⑤の中から1つ選べ。

上記から、この問題はコリオリ力の向きを答える問題だとわかります。

前提条件

問題文には、条件として以下のことが示されています。

ただし、コリオリパラメータは一定とし、空気塊に働く水平方向の力は気圧傾度力、コリオリ力、摩擦力のみで、摩擦力の大きさは風速に比例し、その向きは風向と反対の向きに働くとする。

上記の条件は、特に考えなくても良い(問題の解答への影響はない)ことと、教科書で学ぶ当たり前のことのみです。
よって考えなくてもOKです。

デミー先生
デミー先生

では、問題文の意味を解説していきます。

問題文の意味を読み解く

北半球中緯度にある平坦な地域において、一定の気圧間隔で描かれた地上の等圧線の分布が、図のように東西に一様で北にいくほど間隔が狭くなっており、相対渦度の鉛直成分が図の範囲でどこでも正になっているとする。

問題文の意味は以下のように読み取れます。

北半球であり→コリオリ力は右向き
山岳などの遮るものがない平坦な地域で→地形による風の変化はない
東西方向に一様な等圧線が→気圧傾度力の向きは北または南
北へ行くほど間隔が狭くなっており→北へ行くほど風速が強い
相対渦度は正→正渦度域

この問題で問われているのは「コリオリ力の向き」なので、まず風向を求めます。

北半球であること、山岳などの遮るものがない平坦な地域、東西方向に一様な等圧線、北へ行くほど間隔が狭くなっている。ここまでの情報では、風向を特定できませんが・・・

問題文の最後の条件、「相対渦度の鉛直成分が図の範囲でどこでも正になっている」で、おおよその風向を推理できました。

その次に、地上風における「気圧傾度力、摩擦力、コリオリ力」のバランスを思い出せば、コリオリ力の向きを推理できます。

思い出せない、そもそもよくわからない場合は、あなたが持っているテキストをもう一度読んでみてください。

この続きは、気象予報士アカデミーで一緒に学びましょう!

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