移動性高気圧は偏西風に流されて、日本付近では 時速約 40〜50 km(1日に約 1,000 km) の速さで西から東へ移動します。この速さは自動車が一般道をゆっくり走る程度のイメージです。
・A(10〜20 km)はシベリア高気圧など停滞性高気圧が緩やかに動く際のイメージに近く、移動性高気圧には当てはまりません。
・C・D は実際より速すぎます。速度が速すぎると晴天が続く時間が短くなりすぎるため、天気予報上も問題となります。
移動性高気圧では、偏西風の収束域から下降してくる気流が 中心からその東側(前面)に偏って 入るため、からっとした晴天域は主に高気圧の中心から東側に広がります。一方、南縁では温暖前線が位置することがあり、雨が降ることもあります。
・A は誤り。南縁では雨になる場合があるため「全域で一様に晴天」は不正確です。
・B は誤り。後面(西側)では次の低気圧に伴う雲や雨が押し寄せてくるため、天気は下り坂になりやすいです。
・D は誤り。移動性高気圧の中心付近では気圧傾度が弱く、風が弱いのが特徴です。
日本付近の移動性高気圧は主に揚子江気団(長江気団)の温かく乾燥した空気で構成されます。これが「からっとした晴天」の原因です。上層構造としては、偏西風波動の気圧の尾根(リッジ)に対応しており、尾根の前面(東側)で下降気流が強まることで地上の高気圧が維持されます。
・A は誤り。シベリア気団は冬の停滞性高気圧(シベリア高気圧)の気団です。また上層の谷(トラフ)は低気圧に対応します。
・B は誤り。小笠原気団は夏の太平洋高気圧の気団で、温かく湿った空気が特徴です。
・C は気団は合っていますが、「湿った」が誤りです。揚子江気団は乾燥しているのが特徴で、上層対応も谷ではなく尾根です。
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